管理業務主任者 過去問解説 平成19年 問9

【問 9】管理業者が行わなければならない事務管理業務に関する次の記述のうち、マンション標準管理委託契約書の定めによれば、最も不適切なものはどれか。

１　管理業者は、管理組合の管理規約等の定め若しくは総会決議、組合員名簿若しくは組合員異動届又は専用使用契約書に基づき、毎月、組合員別管理費等負担額一覧表を管理組合に提出するものとする。

２　管理組合がマンションの維持又は修繕（大規模修繕を除く修繕又は保守点検等。）を第三者に外注する場合の見積書の受理、管理組合と受注業者との取次ぎ、実施の確認を行うものとする。

３　組合員等異動届に基づき、組合員及び賃借人等の氏名、連絡先（緊急連絡先を含む。）を記載した名簿を整備し、書面をもって理事長に提出するものとする。

４　管理対象部分に係る各種の点検、検査等の結果を管理組合に報告するとともに、改善等の必要がある事項については、文書をもって、具体的な方策を管理組合に助言するものとする。

【問　9】　正解　１

１　最も不適切。管理業者は、管理組合の管理規約等の定め若しくは総会決議、組合員名簿若しくは組合員異動届又は専用使用契約書に基づき、組合員別の一月当たりの管理費等の負担額の一覧表（組合員別管理費等負担額一覧表）を管理組合に提出しなければならない。ただ、この組合員別管理費等負担額一覧表は、「毎月」の提出までは要求されていない。

２　適切。管理業者は、管理組合が本マンションの維持又は修繕（大規模修繕を除く修繕又は保守点検等。）を外注により管理業者以外の業者に行わせる場合には、見積書の受理、管理組合と受注業者との取次ぎ、実施の確認を行う。。

３　適切。管理業者は、組合員等異動届に基づき、組合員及び賃借人等の氏名、連絡先（緊急連絡先を含む。）を記載した名簿を整備し、書面をもって理事長に提出する。

４　適切。管理業者は、管理対象部分に係る各種の点検、検査等の結果を甲に報告すると共に、改善等の必要がある事項については、具体的な方策を甲に助言する。この報告及び助言は、書面をもって行う。