下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 平成19年 問1
【問 1】 契約に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。
1 双務契約の当事者の一方は、相手方の債務が弁済期にあるときは、相手方がその債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことができる。
2 法改正により削除
3 当事者の一方がその債務を履行期に履行しない場合において、相手方は、履行の催告をすることなしに直ちに契約の解除をすることができる。
4 当事者の一方がその債務を履行しない場合において、相手方が解除権を行使したときには、損害賠償の請求をすることができない。
【解答及び解説】
【問 1】 正解 1
1 正しい。双務契約の当事者の一方は、相手方がその債務の履行を提供するまでは、自己の債務の履行を拒むことができる(同時履行の抗弁権)。ただし、相手方の債務が弁済期にないときは、この限りでない。
*民法533条
2 法改正により削除
3 誤り。当事者の一方がその債務を履行しない場合において、原則として、相手方が相当の期間を定めてその履行の催告をし、その期間内に履行がないときでなければ、相手方は、契約の解除をすることができない。
*民法541条
4 誤り。当事者の一方がその解除権を行使したときでも、損害賠償の請求を妨げない。つまり、解除した上で損害賠償を請求することもできる。
*民法545条4項