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管理業務主任者 過去問解説 平成18年 問34

【問 34】 住戸数が100戸のAマンションの所有形態が、単独名義で1住戸を所有している者が95名、単独名義で2住戸を所有している者が1名、2名で共有名義の住戸が3戸(区分所有者6名は各々異なる者とする。)となっている場合において、次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、Aマンションでは、管理規約において議決権割合を1住戸1議決権と定めているが、他の定めはマンション標準管理規約と同一であるものとする。

1 議決権総数は100、議決権行使についての組合員総数は99である。

2 議決権数にして51以上を有する組合員が出席しなければ、総会は成立しない。

3 普通決議事項は、議決権数にして25以上を有する組合員の賛成があれば可決する。

4 特別決議事項は、議決権数にして75、組合員数にして74の賛成があれば可決する。

【解答及び解説】

【問 34】 正解 1

1 適切。本問では、95人×1戸=95議決権、1人×2戸=2議決権、3人(ただし、共有)×1戸=3議決権、ということになる。したがって、議決権総数は95+2+3=100、組合員総数は95人+1人+3人(ただし、共有)=99人、となる。

2 不適切。総会の定足数は、議決権総数の半数以上であるから、100議決権×1/2=50議決権となり、議決権数にして50以上を有する組合員が出席すれば、総会は成立する。
*標準管理規約47条1項

3 不適切。総会の議事は、「出席組合員」の議決権の過半数で決するので、出席組合員により普通決議に必要な議決権数は異なるが、最低の議決権数としては、100の議決権の半数の50の議決権で総会が成立し、50の議決権の過半数である26の議決権がなければ普通決議事項は可決することはできない。
*標準管理規約47条2項

4 不適切。特別決議事項は、組合員総数の4分の3以上及び議決権総数の4分の3以上が必要であるが、議決権数は、100議決権×3/4=75となるので、75の議決権があれば足りるが、組合員数は、99人×3/4=74.25人となり、75の組合員の賛成がなければ可決しない。
*標準管理規約47条3項