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管理業務主任者 過去問解説 平成18年 問27

【問 27】 外壁に生じる劣化現象についての次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 エフロレッセンスとは、外壁に貼られたタイルの成分が雨水の浸入により溶け出して生じるものである。

2 コンクリートにひび割れを生じさせる主要な原因の一つに、鉄筋の膨張収縮がある。

3 アルカリ骨材反応とは、アルカリ反応性骨材とセメントなどのアルカリ分が長期にわたって反応し、コンクリートにひび割れや崩壊を生じさせる現象である。

4 コンクリートの中性化を生じさせる主な要因は、酸性雨である。

【解答及び解説】

【問 27】 正解 3

1 不適切。エフロレッセンスとは、タイルの目地やコンクリート表面に、「コンクリート」の成分が溶け出したものであり、「タイル」の成分が溶け出したものではない。

2 不適切。コンクリートにひび割れを生じさせる原因として、鉄筋の「膨張」というのはあるが、鉄筋の「収縮」というのはない。

3 適切。アルカリ骨材反応とは、コンクリートにおける劣化現象の一つで、コンクリートに含まれるアルカリ性の水溶液が骨材の特定の成分と反応し、コンクリートの異常膨張やそれに伴うひび割れなどを引き起こすことである。

4 不適切。コンクリートの中性化は、コンクリートがアルカリ性を失うことで、その主な原因は、コンクリートが空気中の二酸化炭素と反応することである。酸性雨もその要因の一つではあるが、主な要因とはいえない。