下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成16年 問26

【問 26】 耐震等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 昭和54年以降に竣工した建物であれば、現行の建築基準法で規定されている耐震性能は確保されている。

2 鉄筋コンクリート造の中低層マンションにおいて、壁式構造は、一般的にラーメン構造と比べ経済的な構造ではあるが、耐震性には劣っている。

3 マンションの1階ピロティ部分は、一般的に耐震性能上の弱点となりやすい。

4 耐震性の向上を目的とする改修工事については、すべて建築確認申請は不要となる。

【解答及び解説】

【問 26】 正解 3

1 不適切。昭和56年6月に新耐震基準が定められているので、昭和54年から昭和56年までに竣工した建物については、現行の建築基準法で規定されている耐震性能は確保されているとはいえない。

2 不適切。鉄筋コンクリート造の中低層マンションにおいて、壁式構造は、ラーメン構造と比べて、特に耐震性が劣っているとはいえない。

3 適切。マンションの1階部分がピロティになっている場合、柱だけで建物を支えており、水平荷重を支える壁がないので、耐震性能上の弱点となりやすい。

4 不適切。建築確認は、建築物の増改築移転にも必要とされるので、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づく耐震改修の計画の認定を受けた場合などを除いて、建築確認が必要となる場合がある。
*耐震改修促進法17条10項