下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成16年 問6

【問 6】 保証に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 保証債務は、主たる債務者と保証人との間で、主たる債務者が債務の履行ができない場合に、保証人がこれに代わって履行をすることを約することによって生じる。

2 保証人は、その保証債務についてのみ違約金や損害賠償の額の約定をすることができる。

3 保証債務の範囲には、主たる債務に関する利息、違約金、損害賠償を包含しない。

4 保証人は、催告の抗弁権及び検索の抗弁権を有するが、連帯保証人は、催告の抗弁権のみを有し、検索の抗弁権は有しない。

【解答及び解説】

【問 6】 正解 2

1 誤り。保証契約は、「債権者」と保証人の間で、主たる債務者がその債務を履行しないときに、保証人がその履行をすることを約することによって成立する。「主たる債務者」と保証人との間で、保証人が代わりに履行をすることを約する契約は、保証委託契約である。
*民法446条1項参照

2 正しい。保証人は、その保証債務についてのみ、違約金又は損害賠償の額を約定することができる。
*民法447条2項

3 誤り。保証債務は、主たる債務に関する利息、違約金、損害賠償その他その債務に従たるすべてのものを包含する。
*民法447条1項

4 誤り。保証人は、催告の抗弁権及び検索の抗弁権を有するという点は正しいが、連帯保証人は催告の抗弁権も、検索の抗弁権も有しない。
*民法454条