下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成15年 問28

【問 28】 鉄筋コンクリート造のマンションにおける外壁面の劣化状況に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 タイルが1枚でも剥落した場合は、多くの場合その周辺又はその他の部位に剥離が発生していることがあり、タイル張り全体として性能低下をおこしている場合がある。

2 コンクリートの中性化により、コンクリート内の鉄筋の劣化を防止する効果が生じる。

3 モルタル塗り外壁の浮きとは、モルタルと躯体コンクリートとの界面相互の接着が不良となり、隙間が生じ部分的に分離した状態をいう。

4 モルタル塗り外壁のふくれとは、モルタル塗り外壁の浮きが進行し、面外方向に凸状に変形が増大し、肉眼で確認ができる状態になったものをいう。

【解答及び解説】

【問 28】 正解 2

1 適切。そのとおり。タイルが1枚でも剥落した場合は、多くの場合その周辺又はその他の部位に剥離が発生していることがあり、タイル張り全体として性能低下をおこしている場合がある。

2 不適切。コンクリートが中性化すると、コンクリート内の鉄筋が錆びるので、コンクリート内の鉄筋は劣化する。

3 適切。モルタル塗り外壁の浮きとは、モルタルと躯体コンクリートとの界面相互の接着が不良となり、隙間が生じ部分的に分離した状態をいい、「剥離」ともいわれる。

4 適切。モルタル塗り外壁のふくれとは、モルタル塗り外壁の浮きが進行し、面外方向、つまり外側に凸状に変形が増大し、肉眼で確認ができる状態になったものをいう。