下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成15年 問27

【問 27】 外壁仕上診断指針及び外壁タイル等設計施工上の留意事項の活用について(平成2年5月19日建設省住指発第224号。建設省住宅局建築指導課長通知)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 外壁診断の対象となる外壁は、タイル外壁等の剥落により危害の及ぶと考えられる範囲内に、道路、通路、公共の広場等不特定又は多数の人の利用する部分を有する外壁であり、さらに、これら以外の外壁についても診断を実施することが望ましい。

2 建物所有者又は管理者は、一定の能力を有する者に定期的外壁診断を行わせれば、当該診断とは別に外観目視による点検を実施する必要はない。

3 外壁の剥落防止を目的とする定期的外壁診断は、新築の場合、10年を経過した時点で第1回目を実施することが望ましい。

4 第1回目の定期的外壁診断は、全体の外観目視及び部分打診法等によるものとしており、接着強度測定は、実施しないものとしている。

【解答及び解説】

【問 27】 正解 1

1 適切。そのとおり。外壁診断の対象となる外壁は、タイル外壁等の剥落により危害の及ぶと考えられる範囲内に、道路、通路、公共の広場等不特定又は多数の人の利用する部分を有する外壁であり、さらに、これら以外の外壁についても診断を実施することが望ましい。
*参考 外壁タイル等落下物対策専門委員会報告書<平成2年3月建築技術審査委員会>第四章第二節一(三)

2 不適切。建物所有者又は管理者は、一定の能力を有する者に定期的外壁診断を行わせることだけでなく、当該診断とは別に外観目視による点検を実施する必要がある。
*参考 同第四章第二節一(九)

3 不適切。外壁の剥落防止を目的とする定期的外壁診断は、建物竣工後、2年以内に第1回目を実施することが望ましい。
*参考 同第四章第二節一(九)

4 不適切。第1回目の定期的外壁診断は、全体の外観目視及び部分打診法等によるものとし、必要に応じてこれに加えて接着強度測定を実施するものとされている。
*参考 同第四章第二節一(七)(1)但書