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管理業務主任者 過去問解説 平成15年 問6

【問 6】 マンション標準管理委託契約書における管理事務の定めに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 マンション標準管理委託契約書では、管理事務の内容として、事務管理業務、管理員業務、清掃業務及び建物・設備等管理業務が掲げられているが、警備業務についても管理員業務の中に含まれている。

2 マンション標準管理委託契約書では、事務管理業務の中に、マンション(専有部分を除く。)の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整は含まれていない。

3 マンション標準管理委託契約書では、基幹事務以外の事務管理業務の中に、マンションに係る設計図書、管理規約の原本等の保管に関する業務が含まれている。

4 マンション標準管理委託契約書では、管理会社は、基幹事務以外の事務管理業務について、その全部又は一部を第三者に再委託することができるものとしている。

【解答及び解説】

【問 6】 正解 3

1 不適切。マンション標準管理委託契約書では、管理事務を管理業者に委託する場合を想定しており、警備業法に定める警備業務、消防法に定める防火管理者が行う業務は、管理事務に含まれない。
*標準管理委託契約書コメント1全般関係

2 不適切。事務管理業務の中には「マンション(専有部分を除く。以下同じ。)の維持又は修繕に関する企画又は実施の調整」というのが含まれている。
*標準管理委託契約書3条1号、別表第一1(3)

3 適切。基幹事務以外の事務管理業務には、「図書等の保管等」があり、マンションに係る設計図書、甲の管理規約の原本、総会議事録、総会議案書等を、管理組合の事務所で保管しなければならない。
*標準管理委託契約書3条1号、別表第一2(3)③

4 不適切。管理員業務、清掃業務、建物・設備等管理業務についてはその全部若しくは一部を、第三者に再委託することができるが、事務管理業務については、その一部を再委託することはできるが、全部を再委託することはできない。
*標準管理委託契約書4条1項