下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 平成15年 問2
【問 2】 民法の規定には、その法律行為又は意思表示を無効とするものと、取り消すことができるとするものがある。次のアからオまでの法律行為又は意思表示のうち、民法の規定によれば、無効とするとされているものはいくつあるか。
ア 公序良俗に反する法律行為
イ 相手方と通じてなした虚偽の意思表示
ウ 詐欺による意思表示
エ 強迫による意思表示
オ 法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要な部分の錯誤による意思表示
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ
【解答及び解説】
【問 2】 正解 2
ア 無効。公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする。
*民法90条
イ 無効。相手方と通じてした虚偽の意思表示(虚偽表示)は、無効とする。
*民法94条1項
ウ 取消。詐欺による意思表示は、取り消すことができる。
*民法96条1項
エ 取消。強迫による意思表示は、取り消すことができる。
*民法96条1項
オ 取消。法律行為の目的及び取引上の社会通念に照らして重要な部分に錯誤があったときは、取り消すことができる。
*民法95条1項
以上より、無効とされるものは、ア、イの2つであり、正解は2となる。