管理業務主任者 過去問解説 平成14年 問48

【問　48】　マンション管理業者が行う業務に関する次の記述のうち、マンション管理適正化法によれば、正しいものはどれか。

１　マンション管理業者は、管理組合から管理事務の委託を受けることを内容とする契約を締結したときは、当該管理組合に当該管理業者以外の管理者等が置かれている場合にあっては、当該管理者等及び区分所有者等全員に対し、遅滞なく、一定の事項を記載した書面を交付しなければならない。

２　マンション管理業者は、管理組合から委託を受けた管理事務のうち基幹事務については、これを一括して他人に委託してはならないが、管理組合の意向があれば委託することができる。

３　マンション管理業者は、管理事務の委託を受けた管理組合に管理者等が置かれているときは、当該管理組合の事業年度終了後、遅滞なく、管理業務主任者をして記名させた管理事務報告書を作成させ、これを管理者等に交付しなければならない。

４　マンション管理業者は、当該マンション管理業者の業務及び財産の状況を記載した書類をその事務所ごとに備え置き、その備え置かれた日から起算して３年を経過する日までの間、当該事務所の営業時間中、その業務に係る関係者の求めに応じ、これを閲覧させなければならない。

【問　48】　正解　４

１　誤り。マンション管理業者は、管理組合から管理事務の委託を受けることを内容とする契約を締結したときは、当該管理組合の管理者等に対し、遅滞なく、一定の事項を記載した書面を交付しなければならない。管理者等が置かれている場合には、区分所有者等全員に対してこの書面を交付する必要はない。

２　誤り。マンション管理業者は、管理組合から委託を受けた管理事務のうち基幹事務については、これを一括して他人に委託してはならない。これは管理組合から委託の意向があっても同様である。

３　誤り。マンション管理業者は、管理事務の委託を受けた管理組合に管理者等が置かれているときは、管理組合の事業年度終了後、遅滞なく、一定の事項を記載した管理事務報告書を作成し、管理業務主任者をして、これを管理者等に交付して説明をさせなければならない。当該管理事務報告書には管理業務主任者の記名は要求されていない。

４　正しい。マンション管理業者は、当該マンション管理業者の業務及び財産の状況を記載した書類をその事務所ごとに備え置き、事務所に備え置かれた日から起算して３年を経過する日までの間、当該事務所の営業時間中、その業務に係る関係者の求めに応じて閲覧させなければならない。