下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成14年 問7

【問 7】 標準管理委託契約書における事務管理業務の定めに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 標準管理委託契約書は、水道料、冷暖房料、給湯料等の精算方法について、あらかじめ管理会社と管理組合とが協議することと定めている。

2 標準管理委託契約書は、未収納金の徴収方法について、管理会社が未収納者に対し、支払期限後に電話又は自宅訪問により支払の督促を行うことは定めているが、督促状による督促の方法は定めていない。

3 標準管理委託契約書は、管理組合の会計帳簿、請求書、領収書等の管理について、管理会社は、これらの帳簿等を3年間保管しなければならないと定めている。

4 標準管理委託契約書は、管理組合の予算案作成の補助について、管理会社は、管理組合の総会の前までに予算案の素案を作成し、管理組合に提出しなければならないと定めている。

【解答及び解説】

【問 7】 正解 1

1 現在、この条文は法改正により削除されている。出題時は「最も適切」な肢として出題(旧別表第一)。

2 不適切。管理会社は、管理組合の組合員が管理費等を滞納したときは、最初の支払期限から起算して○月の間、電話若しくは自宅訪問又は「督促状」の方法により、その支払の督促を行うことになっている。
*標準管理委託契約書 別表第一1(2)②2

3 不適切。管理会社は、管理組合の会計に係る帳簿等を整備、保管する義務があるが、これらの帳簿等は、管理組合の通常総会終了後、遅滞なく、管理組合に引き渡すことになっており、管理会社が3年間保管するわけではない。
*標準管理委託契約書 別表第一1(2)⑤

4 不適切。管理会社は、管理組合の事業年度開始の「○月前」までに、管理組合の会計区分に基づき、管理組合の次年度の収支予算案の素案を作成し、管理組合に提出しなければならない。予算案の「素案」なので、管理組合の総会の前までに作成すればよいということではない。
*標準管理委託契約書 別表第一1(1)①