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管理業務主任者 過去問解説 平成13年 問12

【問12】 管理組合の会計に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 管理組合の会計は、予算と決算を対比し差異を分析することによって、予算執行の評価をすることに重きをおいている。

2 企業会計原則の「一般原則」は、その多くが管理組合の会計においても適用されている。

3 管理組合の会計においては、目的に応じた会計処理を行うべきであり、管理規約等において管理組合の会計処理方針を明確に定めておくことが望ましい。

4 管理組合の会計も、営利企業の会計と同様に損益を計算することを目的としている。

【解答及び解説】

【問 12】 正解 4

1 適切。管理組合は、財産の管理保全等最小限の費用で最大効果を得ることを目的としているので、予算と決算を対比し差異を分析することによって、予算執行の評価をすることに重きをおいている。

2 適切。管理組合は企業とは目的を別にしているが、会計処理に当たっては、企業会計の一般会計原則の考え方に準じて取り扱うべきであるとされており、その多くが管理組合の会計においても適用されている。

3 適切。管理組合の会計においては、目的に応じた会計処理を行うべきであり、たとえば、管理費と修繕積立金は原則として相互振替できない。したがって、管理規約等において管理組合の会計処理方針を明確に定めておくことが望ましい。

4 不適切。管理組合の会計は、営利企業の会計の目的である損益の計算ではなく、財産の管理保全等最小限の費用で最大効果を得ることを目的としている。