下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成13年 問6

【問 6】 マンション標準管理委託契約書(平成21年10月2日国総動指第30号。国土交通省建設流通政策審議官通知。以下「マンション標準管理委託契約書」という。)に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 マンション標準管理委託契約書では、管理業者が、書面をもって注意喚起したにもかかわらず、管理組合が承認しなかった事項に起因する損害に関しては、管理業者は責任を負わないものとしている。

2 マンション管理適正化法は、管理業者が管理組合と管理委託契約を締結するに当たっては、マンション標準管理委託契約書を使用することを義務づけている。

3 マンション標準管理委託契約書では、委託業務のなかに防犯等の警備業務が含まれている。

4 マンション標準管理委託契約書では、委託業務のなかに清掃業務は含まれていない。

【解答及び解説】

【問 6】 正解 1

1 最も適切。管理業者が、書面をもって注意喚起したにもかかわらず、管理組合が承認しなかった事項に起因する損害については、管理業者は、その損害を賠償する責任を負わないものとされている。
*標準管理委託契約書19条2号

2 不適切。標準管理委託契約書は、マンションの管理組合と管理業者の間で協議が調った事項を記載した管理委託契約書を、マンション管理適正化法第73条に規定する「契約成立時の書面」として交付する場合の「指針」として作成したものである。標準管理委託契約書の使用を義務づけているわけではない。
*標準管理委託契約書・全般関係コメント①

3 不適切。標準管理委託契約書では、警備業法に定める警備業務は、管理事務に含まれない。
*標準管理委託契約書・全般関係コメント③

4 不適切。標準管理委託契約書の中には、清掃業務も含まれている。
*標準管理委託契約書3条3号