下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成13年 問2

【問 2】 債務不履行に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、誤っているものはどれか。

1 債務不履行のうち、履行遅滞とは、債務者が債務の履行が可能であるにもかかわらず、履行期に履行しないことをいう。

2 債務不履行のうち、不完全履行とは、債務者が債務の履行として給付をしたが、その給付が債務の本旨に反して不完全であることをいう。

3 履行遅滞があった場合に、債権者は、債務者に対して損害賠償請求をすることはできるが、契約の解除をすることはできない。

4 履行不能があった場合に、債権者は、債務者に対して損害賠償請求をすることも、契約の解除をすることもできる。

【解答及び解説】

【問 2】 正解 3

1 正しい。履行遅滞は、債務者が債務の履行が可能であるにもかかわらず、履行期に履行しないことである。債務者が、履行が不能であるならば、履行不能になる。
*民法412条参照

2 正しい。不完全履行は、債務者が債務の履行として一応の給付をしたが、その給付が債務の本旨に反して不完全であることをいう。


3 誤り。履行遅滞は、債務不履行の一種であるが、債務不履行の効果として、損害賠償請求だけでなく、契約の解除をすることもできる。
*民法415条、541条・542条

4 正しい。履行不能は、債務不履行の一種であるが、債務不履行の効果として、損害賠償請求だけでなく、契約の解除をすることもできる。
*民法415条、542条