超える・以上、未満・以下
【解説】
「超える」「以上」という言葉は、多くの方はご存じでしょうから、確認ということになると思います。
たとえば、100㎡を「超える」というのと、100㎡「以上」はどう違うかということです。
法令上の制限の建築基準法の建築確認のところで、特殊建築物については100㎡を超える建築物を建築するには建築確認が必要です。
それでは、100㎡ちょうどの特殊建築物を建築するには、事前に建築確認が必要でしょうか?これは本試験でも出題されます。
「超える」というのは、その数字を含みませんが、「以上」というのは、その数字を含みます。
したがって、100㎡を超えるというときは、100㎡という数字を含まないことになります。したがって、100㎡を「超える」ときに建築確認が必要だということは、100㎡ちょうどでは建築確認は不要です。
100㎡より0.1㎡でも大きい特殊建築物のときに建築確認が必要だということになります。
もし、この規定が100㎡以上のときに建築確認が必要だという条文であれば、100㎡ちょうどのときは、建築確認が必要となりますが、建築確認の規定はそのようにはなっていません。
「未満」「以下」も同様です。「未満」というのは、その数字を含みませんが、「以下」というのは、その数字を含みます。
たとえば、法令上の制限の都市計画法の開発許可のところで、市街化区域内では、1,000㎡未満のときは、開発許可は不要です。したがって、1,000㎡ちょうどの場合は開発許可が必要だということになります。